現金以外の決済方法としてクレジットカードを利用するお客様は多いものです。最近では電子マネーやコード決済などのキャッシュレス決済も増えています。どうせ導入するなら、さまざまなキャッシュレス決済に対応した端末を選びたい、と考える方も多いのではないでしょうか。
この記事ではクレジット端末（CAT端末）の種類や導入方法の違い、導入するメリットをご紹介します。
クレジット端末機（CAT端末）とは？
クレジット端末機はCAT端末とも呼ばれ、クレジットカードの有効・無効を確認する決済端末です。CATは「Credit Authorization Terminal」の略称で和訳すると「信用照会端末」です。クレジットカード決済を利用できる店舗で顧客が支払いにクレジットカードを利用します。その際、クレジットカード情報処理センターでカードの情報をクレジットカード会社に送り、カードが有効なものであるかどうかを確認します。クレジットカードに問題がなければクレジット端末機を通して決済が完了するのです。
カードの期限切れやカードが限度額に達していたなど、クレジットカードの有効性が確認できなかった場合はエラーとなり、決済には移行できません。そのためクレジット端末の活用は正確で安全なクレジットカード決済につながります。
クレジット端末機の種類
クレジット端末機には「据え置き型」、「モバイル型」、「スマートフォン・タブレット型」の3つがあります。
据え置き型
据え置き型は、レジと有線で繋ぎレジ周りに設置するタイプです。飲食店やデパートなどで目にする機会が多いのはこの据え置き型です。レジと有線で繋がっているため、端末をテーブルに持ち運ぶことはできませんが、セキュリティ性は高く紛失のリスクがありません。また、決済方法ごとに異なる端末を導入しなければならないものもあり、狭いレジ周りには不向きです。クレジットカード決済だけでなく、電子マネー決済やコード決済など複数のキャッシュレス決済を導入したい場合は、複数のキャッシュレス決済に対応した端末を選ぶとよいでしょう。
ポータブル型
ポータブル型は、Wi-Fiや4G回線などを利用しインターネットに接続するタイプです。据え置き型と比べ有線が無く、端末を持ち運べるので飲食店などのテーブル会計や移動販売、イベント会場などでも便利にキャッシュレス決済ができます。レジ周りが狭い・スッキリさせたい場合にもおすすめです。端末がコンパクトな反面、レシートプリンターが内蔵されていない機種もあるので注意しましょう。複数のキャッシュレス決済に対応し、且つレシートプリンターを内蔵したタイプがおすすめです。ポータブル型は電源コードが無く、内蔵バッテリーで可動するタイプなのでバッテリー管理に注意が必要です。
スマートフォン・タブレット型
スマートフォン・タブレット型は、タブレットやスマートフォンにカードリーダーを接続して使用するタイプです。タブレットやスマートフォンを持っていればカードリーダーの購入のみで導入できるため、導入コストを抑えられます。移動販売やイベント会場などで、一時的にクレジット端末機を利用したい場合に便利です。ポータブル型と同様にレシート発行が必要な際はレシートプリンターの別途購入が必要です。
クレジット端末機の導入方法
クレジット端末機を導入する方法はクレジットカード会社と直接契約する方法と、決済代行会社を介して契約する方法の2つがあります。
直接契約
1つ目は各クレジットカード会社と直接契約する方法です。導入したい決済方法の、各クレジットカード会社（VISA・MasterCard・JCBなど）に申請をします。審査に通り端末を設置してもらえば完了です。複数のカードブランドを導入したい場合は、それぞれの端末を導入する必要があり、また売上入金のタイミングなども各カード会社で違ってきますので、管理や手続きが複雑になりがちです。複数のキャッシュレス決済を導入したい場合は、決済代行会社を経由し契約することでスムーズな導入、運用ができます。
決済代行会社を介して契約
2つ目は決済代行会社を介して契約する方法です。決済代行会社は加盟店と各カード会社、電子マネー提供会社、コード決済提供会社との間に入り、契約や管理を代行します。仲介手数料はかかりますが、決済代行業者1社と契約することで複数のキャッシュレス決済をまとめて導入できるのがメリットです。また、カード会社ごとに異なる入金サイクルも決済代行会社を介すことで一本化できます。決済代行会社を選ぶ際は、端末で複数のキャッシュレス決済に対応している会社を選びましょう。
クレジット端末のメリット
クレジット端末を導入するメリットの紹介です。
マルチ決済端末を使うことで、さまざまな決済方法が導入できる
1つの端末でさまざまな決済方法に対応しているのがマルチ決済端末です。最近ではクレジットカード決済以外のキャッシュレス決済も増えてきているので、電子マネーやコード決済による支払いに対応できるメリットがあります。
レジ対応の効率化・売り上げ管理が容易になる
キャッシュレス決済を導入することで現金を管理する手間とリスクを軽減でき、レジスタッフの負担軽減になります。またお客様側もカードやスマートフォンで支払いが完了するので、レジ待ち時間の短縮が期待できます。キャッシュレス決済された分は、データを確認するだけで完了するので売上管理が容易になるのがメリットです。
まとめ
今回は、クレジット端末の種類や導入方法の違い、導入するメリットをご紹介しました。クレジット端末はその店舗や営業方法に合う端末を選び、導入する必要があります。また、契約をするクレジット会社や決済代行会社によって取り扱う端末や、決済方法の種類に違いがあるので事前にしっかり比較・検討をしましょう。POSシステム構築のサポートやレジスタのレンタルは「株式会社オー・ビー・エス」にお任せください。あらゆるご要望にお応えいたします。ご用命の際はお気軽にご連絡ください。
