「棒金」を作る硬貨包装機について!硬貨巻きフィルムも併せて解説

「棒金」を作る硬貨包装機について!硬貨巻きフィルムも併せて解説

コンビニやスーパーなどの店舗のレジでお釣りの硬貨が切れた際、硬貨を棒状にまとめたものを崩して、お釣りを補充する場面を見かけた方も、多くおられるのではないでしょうか。それを「棒金」といいます。

棒金はどのようにして作っているのかなどについて、ここでは紹介をしていきます。

棒金とはどのようなものなのか

店舗のレジでは、ある種類の硬貨が切れた時に、即座にフィルムで巻かれた硬貨の棒を取り出し、補充をする場面が時々見受けられます。そのフィルムで巻かれた硬貨の棒状になったものを「棒金」といいます。そしてそれは銀行で扱われているものなのです。まず棒金について解説します。

銀行で作られるもの

銀行にはさまざまな業務がありますが、その中に両替があります。とくに店舗などの場合、まとまったお釣りが必要となりますので、多くの枚数の硬貨を準備する必要があります。ですから、銀行へ行って必要な硬貨に両替をするところもあるでしょう。その際に、同じ種類の硬貨をフィルムで包装した形で、銀行で渡されます。これが棒状になっていることから「棒金」と呼ばれています。

なお銀行で両替を行った場合、取引枚数によって手数料が発生するので気をつけてください。

棒金はすべての種類の硬貨で作られる

棒金は同じ種類の硬貨を棒状に包装したものです。棒状にすることにより枚数や金額の把握がしやすく、しかもほかの種類の硬貨と混ざらずに管理ができます。そして持ち運びがしやすくなります。それぞれの棒金はすべて50枚を包装しています。ですので、棒金1本あたりの金額は、硬貨1枚の額に50をかけた金額になります。

棒金の用途

それでは棒金はどのような用途があるでしょうか?それについて説明します。まずはお釣りの準備のためです。レジのおつりがなくなってしまっては、レジの業務が成り立たなくなります。常にすべての種類の硬貨のお釣りを用意していなければなりません。そこで硬貨をまとめずにジャラジャラした状態で保管をしておくと、紛失や盗難などに遭うケースもあり得ます。またお釣りの把握をする上でも、その方法は非常に不適切です。

そのほか、枚数がかさばった時に、まとめておくために棒金にすることも有効です。その方が持ち運びもしやすく、金額の把握も間違いなくできます。

 

棒金を作るための「硬貨包装機」

棒金を作るには、硬貨包装機が必要です。価格が高いため、千枚単位の硬貨の使用が通常の業務であるような規模の会社で使用されることとなるでしょう。

硬貨包装機は、ローレル製やグローリー製などの製品があります。近年はコンパクトなサイズの機械が人気であり、処理スピードも良くなり、1度で扱える硬貨の枚数も多くなってきています。

 

硬貨巻きに必要なフィルム

棒金を作るためには、硬貨包装機を使用しますが、さらに硬貨巻き専用のフィルムが必要です。次に硬貨巻き専用のフィルムについて紹介します。

フィルムのサイズには2種類ある

硬貨巻き用のフィルムは、硬貨包装機に取り付けて操作させます。そのフィルムは基本的に芯径が58mmと50.8mmの2種類があります。それは硬貨包装機のメーカーの違いであり、グローリー社製であれば58mm、ローレル社製であれば50.8mmを選べば良いでしょう。けれども場合によっては異なる可能性もありますので、実際の機械をご覧になり判断ください。

フィルムにまつわるサイズ

硬貨巻き用のフィルムのサイズを表現するのに、3種類の部分のサイズを表現しているケースが多くなります。その3種類とは、フィルムの横幅の長さをあらわす「紙幅」、フィルムの最も外側に当たる円の直径である「外径」、フィルムを巻く芯の空洞部分の円の直径を表す「内径」です。フィルムを選ぶ際に、適切なサイズのものでなければ、硬貨包装機にきれいにはまらず、包装する際に支障が出てしまうかもしれません。ですからこれらのサイズを確認し、実際に使えるかどうかの判断をしなければなりません。

ただ、硬貨巻きフィルムは、それをはめる場所である「ローラー」に入れば使用できます。つまり硬貨巻きフィルムの芯径がローラーよりも大きく、設置できれば、それらがぴったりと同じサイズでなくとも使用できます。とはいえ、サイズがぴったりであるフィルムを使った方が、機械への負担や誤作動は少ないでしょう。確実にいえることは、グローリー社製の硬貨包装機には50.8mmのフィルムは使用できない可能性が高いことです。

 

まとめ

店舗のレジでお釣りのために必要な棒金は、管理したり持ち運んだりする上で非常に便利なものです。棒金は銀行に依頼して作れますが、手数料が発生するので、そのコストは看過できません。ある程度の規模の会社になれば、棒金を作るための硬貨包装機を導入できます。この機械によって硬貨を計数したり、棒金を作ったりできます。より良い管理や不正防止、作業の効率化のためにも、導入が可能であれば、検討をしてみる価値はあるのではないでしょうか。

「株式会社オー・ビー・エス」は、流通関連機器をメインに手掛ける業者です。硬貨包装機の導入を検討されておられる方や、機械のことでお悩みの方がおられましたら、是非お気軽にお問い合わせください。ご要望に心からお応えいたします。